プラトニッククラウド

昨日の事を言うと、鬼が寂しげに微笑む。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

29. ドラマと共学

「べしゃり暮らし」のドラマを見始めた。連続ドラマは普段はあまり見ない。一話でも見逃すと、その先を見る気が失せるからだ(最近では「カルテット」がそれだった)。「べしゃり暮らし」は原作を読みたいと思っていたところだったので、ドラマが始まると聞い…

28. サイファーとパピコ

7月24日を記しておかなければならない。あくまでなんの変哲もない一日であった。だからこそ、書き残して暗いネットの海の片隅に誰にも知られず流しておかねばならないと思うのだ。それが私の青春への供養になるはずだから。昨年11月からラップをするようにな…

27. 花火と星座

現代の花火には、儚さという言葉は似合わない。言うなれば、ド派手ファンタスティックファイアーワークスショーといったところだ。開いたと思えばすぐに消えてしまうのが花火の醍醐味だとするなら、消える前に次の花火が打ち上がる花火大会はなんのためだろ…

26. 教養と一編

教養学部生としては最後のテストを今日終えた。次の試験は、経済学徒として受けることになろう。1年半の教養学部で、私は教養を身につけたと言うほどの自信は持ち合わせていない。色々な学問の末端を選り好みして齧るような享楽に甘んじていただけだ。一番簡…

25. 漢詩と憂

ここ最近、更新を忘れていた。三日坊主というわけではないが、一度忘れるとその後数日忘れてしまう。歯磨きくらい定着すればそういうこともないんだろうが。明日は漢詩の期末試験だ。この学期の試験はこれだけなので、なんとなく余裕がある。漢詩は元々、平…

24. 漫才と生鮮食品

今日、初めて人前で漫才を披露した。正直、初舞台にしては結構ウケたのではないかと思う。全くネタを飛ばさなかったのも良かったことの一つだ。自分の未熟さは一度棚に上げて、素直に嬉しい。ほとんど歌わないカラオケに行ったり、蚊に食われながらネタ合わ…

23. ワインと革命

ローザ、ロッソ、ロゼの違いを今日は考えていた。何も調べていない状態の私は、全てイタリア語で赤という意味だと思っていた。まず、ロゼが脱落した。調べたところ、フランス語で濃いピンクという意味だった。考えてみれば、ロゼワインはピンク色であるし、…

22. たなうらと特権

手の表側と言われると、つい手のひらを思ってしまうのだが、よく考えれば「たなうら」という語が手のひらを指すことから、明らかに手の表は手の甲であった。そもそも、手の平は形状、手の甲・足の甲は様態、足の裏は相対的位置を示していて、対応関係として…

21. 声と告白

自分についてのコンプレックスはあまたあるが、最も大きいものは何か自問してみると、声だと気づく。声が最大のコンプレックスだなんて、他にあまりコンプレックスがないのかと思われそうだが、そうではない。内面・外見至るところに劣等感を抱えてはいるが…

20. ナポレオンと手札

中学生くらいから、トランプゲームを好むようになった。高校時代に遊んでいたのは、専らナポレオン。いわゆるトラックテイキングゲームで、場に強いカードを出した人がその順のカードを全て取り、最終的には取った絵札の数で勝敗が決まる、というゲームだ。…

19. 五月雨と時雨

梅雨が明けない。どのくらいの経てば梅雨が明けるのか、一年経てば必ず忘れてしまう。結局、鬱々とした日々を目を瞑った状態で過ごすことになる。さみだれと云えばいくらか清々しくも聞こえるが、明らかに「さ」の音のおかげである。このジトジトした、革製…