プラトニッククラウド

昨日の事を言うと、鬼が寂しげに微笑む。

23. ワインと革命

ローザ、ロッソ、ロゼの違いを今日は考えていた。何も調べていない状態の私は、全てイタリア語で赤という意味だと思っていた。

まず、ロゼが脱落した。調べたところ、フランス語で濃いピンクという意味だった。考えてみれば、ロゼワインはピンク色であるし、ワインに冠される色はフランス語が妥当であるように思う(ただ、ワインは英語で、フランス語ではヴァンである)。

次に脱落したのはローザだった。これはイタリア語でピンクであった。考えてみれば、ロードレースのグランツールの一つ、ジロ・デ・イタリアのリーダージャージはマリア・ローザといい、ピンク色だ(ロードレースの大規模な大会では、タイムトップの選手だけが着るジャージ、リーダージャージがあり、ジロ・デ・イタリアなどの有名な大会では名前が付けられている)。

そういえば、ローザ・ルクセンブルクという革命家が居た。第一次世界大戦期のドイツでマルクス主義を掲げ、スパルタクス団を結成した女性だ。彼女とカール・リープクネヒトが起こした革命は失敗し、二人は処刑された。革命に血は付き物だ。成功しようが、失敗しようが。

そして、最後に残ったロッソがイタリア語で赤の意だった。ワインの他は、ボンゴレ・ロッソくらいしか思い浮かばない。どちらかといえばボンゴレ・ビアンコの方が好きだ。