プラトニッククラウド

昨日の事を言うと、鬼が寂しげに微笑む。

3. オムレツとハートマーク

インスタグラムへの苦手意識がすこしある。アカウントを作ったのは1年とちょっと前だったか。人の投稿は微笑ましく見られるし、今もときどきチェックするが、苦手なのは自分の投稿だ。何枚か、食事の写真を上げたら、Twitterの普段の投稿の何倍もハートマークが溜まる。それが何に対して送られた愛の表出なのかが分からないのが薄気味悪いのかもしれない。そういうことを思ってしまう時点で、自分には合っていないんだなぁと感じた。

翻って、Twitterは落ち着く。ハートマークが付いたり付かなかったりすることが、寧ろ自分の言いたいことが伝わっていることの証左に思える。単に自分が、ビジュアルな情報よりもエクリチュール的なものを求めているだけかもしれない。

ずっと前、インスタグラムに投稿したオムレツの画像が、今でもプロフィール画面の上の方に表示される。そちらの世界での私は1年前で歩みを止めているかのように思える。